ゼンマイ式腕時計の取扱い
2019.11.15
針の回しかたのについての注意
機械式時計の場合、特にテンプ式は、針の逆回転はしてはいけません。これは、針を逆回転すると、歯車を伝ってテンプに連動するガンギ車が逆回転するおそれがあるからです。
ガンギ車は、精密に歯先を切っててあります。それが、逆回転しアンクルと不自然に接触してガンギ車を傷める可能性があるからです。
ガンギ車を傷めると、時計の秒の運針に影響が出るだけでなく止まる可能性もあります。機械式時計の針の逆回転は絶対に避けてください。
止まっていたオートマチック時計
一度、手で竜頭を40回くらいまわして、ゼンマイを巻いてください。オートマチック時計とは、腕にはめているだけで、自動でゼンマイが巻かれていく時計をいいます。
また、竜頭で手動でゼンマイを巻くことが出来るものもあります。自動巻上げでは、朝起きてから夜寝る前まで、1日じゅう15時間くらい付けていて、1日保つ程度自動的に巻き上げられます。
止まっているオートマチック時計は、ゼンマイが完全にほどけているので、すこし振ったくらいでは、ゼンマイが巻けず動作を持続できません。
ですから、止まっている時計を付ける場合、竜頭でゼンマイを30回~40回くらい巻くことをおすすめします。